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タカダスマイル
シンガーソングライター,フォーク,日本語ロック
- 30代半ばに会社員からシンガーソングライターへ転身。 京都西院発、心を熱くさせる庶民派ロックンローラー。 歌う場所も選ばず、ライブハウスから立ち飲み屋、たこ焼屋、食堂、風呂屋、古本屋、ラーメン屋など、神出鬼没な活動スタイルで、全国各地を巡業中。 週末の酒場でタカダスマイルの歌が聞こえない日は無いと言われている。 関西ブルースのテイストを持つフォーク、日本語ロック。
- タカダくんは不器用な人だと思う。 DJをやったりする器用さとは裏腹に、喜怒哀楽のはっきりした彼の立ち振舞いは実に人間的。 スマートというより我武者羅というのが良く似合う。 彼の歌もまた不器用だ。 バンドブームに影響を受けた少年のようなセンチメンタルさに満ちたその歌は、聞けばほっぺたが赤くなるようなむず痒さがある。しかし、それがいい。 いやいや青臭いなぁ、とニヤニヤしながら聞いていると、ふいに無防備な言葉とメロディが胸の端をキュッとつかむ。格好つける事に慣れてしまった中年達の閉じていた部分を「ほんとうはそうなんだろ?」と徐々に引っ張りだすのだ。 あまりに無防備な歌声が、忘れていた自分の中の「少年」に語りかける。 気持ちのいい恥ずかしさ。 以前タカダくんに京都の小さなボロいラーメン屋に連れて行って貰った事がある。 素朴ながらホントに美味い懐かしい味で心があったかくなった。 タカダくんの歌はそんなラーメンに似てる。 不器用で無防備で恥ずかしい。それって最高じゃないか。